Lifestyle
着る温活で自律神経を整える習慣を。残暑の冷え対策ファッション

9月はまだ日中に夏の暑さが残る一方で、朝晩はひんやりする日が増える季節。冷房や急な気温差によって、自律神経のバランスが崩れやすくなります。そんな時期こそ、身体をやさしく温める「着る温活」が効果的。素材選びや重ね着の工夫、小物の活用で、冷えから身体を守ることが可能です。このコラムでは、残暑の冷え対策をおしゃれに取り入れるヒントをお届けします。
体温差に対応する素材選びのコツ

今年も暑さが続くとされている9月ですが、昼間は半袖で過ごせても、日によって朝晩は20℃前後まで下がる日も。こうした寒暖差は体温調節を担う自律神経に負担をかける原因にもなります。そこで意識したいのが、肌に触れる素材選び。天然素材の綿やシルクは、汗を吸っても冷えにくく、肌触りも快適。特にシルク混や綿混のインナーは、冷房の効いた室内でも身体をやさしく包み込みます。日中は涼しく、夜は温かさをキープする薄手のメリノウールも、この時期におすすめです。
重ね着で温冷を柔軟に調整

9月のファッションは「重ね着」がポイント。外は暑くても、室内の冷房や夜の外出で肌寒さを感じることがあります。そこで活躍するのが、薄手の長袖カーディガンやパーカーといった羽織アイテム。冷房など、微妙な寒さ対策にもおすすめです。また、ストールやショールをバッグに忍ばせておくと、首元や肩を冷えから守ることができ、自律神経の安定にもつながります。「首」のつく部分(首・手首・足首)を温めるアイテムを日常的に取り入れると、冷えを予防しやすくなりますので、ぜひ意識してみましょう。
温活を日常に溶け込ませる着こなし

温活と聞くと、機能性重視の服を思い浮かべがちですが、見た目を楽しむ工夫も大切です。9月は秋色を取り入れる絶好のタイミング。ベージュやカーキ、ブラウンなどの秋らしいアースカラーをカーディガンや小物に取り入れると、視覚的にも季節感が出ます。さらに、赤やオレンジなど紅葉を彷彿させる暖色系は、視覚的にも暖かさを感じさせる効果があり、交感神経を刺激して体温や血流アップの可能性も。素材は夏仕様でも、選ぶ色ひとつで温活とおしゃれを両立させてくれますし、モチベーションアップにもなります。
着る温活は冷え対策だけでなく、自律神経を整える日常習慣のひとつ。朝晩の気温差や冷房対策を見越して服装を整える習慣は、体温調節のリズムをサポートすることにもつながります。「服装」と「生活習慣」の両面から温活を意識して、残暑を健やかに乗り切ってくださいね。